介護福祉士試験のコミュニケーションの基礎

【見てわかる介護福祉士試験】コミュニケーションの基礎 介護スキル

この記事は介護福祉士試験の出題範囲の「コミュニケーションの基礎」をイラストで解説します。

「頭のなかで整理できない」
「文字ばかりを暗記するのが辛い…」
「本を持ち歩くのが大変…」

なぜ、わざわざイラストで解説するかというと

人は、文字だけの情報よりも画像を合わせた情報のほうが記憶に残りやすいといわれています。これを「画像優位性効果」といいます。ある実験では、記憶した72時間後、言葉だけの伝達では10%しか記憶に残っていなかった結果に対して、絵を加えた場合は65%が記憶に残っていたという結果があります。

記憶にさえ残しておけば、合格確率はグッとあがります。

さらに、介護福祉士試験から出題される「コミュニケーションの基礎」を整理して、一枚の画像にしました。スマホで見やすい縦長画像です。勿体ない移動時間の電車の中でも見ることができます。

最後のまとめでダウンロードできるので、是非活用してください。

介護福祉職が使うコミュニケーションとは何か?

【見てわかる介護福祉士試験】コミュニケーションの基礎

人間関係が形成されるには、人と人が会話をしたり、触れ合ったり、楽しく遊んだり、時には喧嘩をしたりして出来ます。

友達であったらこのような体験が、お互いの関係を築いていきますよね。しかし、介護福祉職としては相手が障害のある人ですので適切な働きかけが必要となります。

それには障害に対する理解と、相手のコミュニケーション能力を把握しなくてはいけません。

コミュニケーションは人間関係を形成する手段であり、介護福祉職には手段を選ぶスキルが必要になります。また、障害のある人の生活史を尊重することが大切です。

環境が生むコミュニケーション

【見てわかる介護福祉士試験】コミュニケーションの基礎

環境がコミュニケーションを生み出しやすくしてくれることもあります。

援助をする人が、常に利用者へのコミュニケーションに働きかけるのではなく、空間・設備やイベントによってその場にいる人たちが環境に合わせてコミュニケーションをとる仕組みづくりも大切です。

  •  ユニバーサルデザイン
  •  なじみの関係
  •  共体験

ユニバーサルデザインは、障害のある人ない人に限らず、誰でも利用できる製品・設備・空間のことです。コミュニケーションに利用できるユニバーサルデザインにはパソコンや携帯電話の読み上げ機能や振動装置などがあります。

なじみの関係とは、少人数でグループを作ることが出来るグループホームユニットケアで、友達・家族のような関係になれることです。

共体験とは調理などの家事や買い物などの、コミュニケーションを自然にとることができる過程のことです。日常的な当たり前の行動であり、コミュニケーションの基本となっています。

介護福祉職が扱うコミュニケーション技法

障害によって、視覚、聴覚の機能が低下していたり、知的障害のある人のように表現力が低下している場合には、言語的コミュニケーションのほかに非言語的コミュニケーションを理解する必要があります。

非言語的コミュニケーション

【見てわかる介護福祉士試験】コミュニケーションの基礎
  • 信頼関係が築けていない段階では、利用者の表情動作を観察し、さりげない会話などで信頼関係の構築を図る。
  • 対人距離には物理的距離心理的距離がある。
  • 姿勢=静的な身体反応、動作=動的な身体反応
  • 腕や足を組んだり、斜めに座ったりする姿勢は、利用者に心理的な不快感を与えやすい。
  • 目線は利用者の高さに合わせる。上から見下ろすと威圧感や緊張感を与えてしまう。

向かい合う時は直角法を使う

【見てわかる介護福祉士試験】コミュニケーションの基礎
  • 自然なアイコンタクトが可能になる。
  • 関係を作る座り方として、直角法のほうが有効。
  • 身だしなみは利用者や家族との関係づくりに影響する。

ロジャースのクライエント中心療法

【見てわかる介護福祉士試験】コミュニケーションの基礎

ウィキペディアの紹介がわかりやすいので載せておきます。

カール・ロジャースはアメリカの臨床心理学者。来談者中心療法を提唱した。来談者中心療法では、カウンセラー側の知識の量や権威は不必要とされ、それよりも、カウンセラーの態度、すなわち、無条件の肯定的関心、共感的理解、自己一致をどう実現するかが重視される。

wikipediaより

自己一致
カウンセラーが自らを偽ることなく、自分の内面を受け入れ、自己が一致している

無条件の肯定的関心
来談者(クライエント)を無条件に受け入れ、肯定的な関心を持ち続ける。

共感的理解
来談者(クライエント)の状況や感情にあたかも自分のことであるかのように理解を示し、寄り添う。

道具を使ってコミュニケーションをとる

【見てわかる介護福祉士試験】コミュニケーションの基礎

会話や筆談が困難な障害者が、装置を操作して文字や音声で相手に自分の意思を伝えるための機器。物理学者のスティーブン・ホーキングが利用していた。

【見てわかる介護福祉士試験】コミュニケーションの基礎

発話が困難な状態にある人が、装置を操作して携帯電話から合成された音声で、相手に意思を伝えるための機器。

【見てわかる介護福祉士試験】コミュニケーションの基礎

聴覚障害や失語症、知的障害や発達障害のある人が、ノートや機器パネルを指で扱い、相手に意思を伝えるための道具。

【見てわかる介護福祉士試験】コミュニケーションの基礎

発話が困難でかつ上下肢の使用が困難な状態にある人に利用されている。透明なアクリル板でできた文字盤を通して、互いの視線が一直線になった文字や単語で、相手に意思を伝えるための道具。

まとめ

画像一枚にまとめてあります。是非、活用してください!
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