介護福祉士試験の介護におけるコミュニケーションの基本

【見てわかる介護福祉士試験】介護におけるコミュニケーションの基本 介護スキル

この記事は介護福祉士試験の出題範囲の「介護におけるコミュニケーションの基本」をイラストで解説します。

画像優位性効果」という言葉を聞いたことはありませんか?

人は、文字だけの情報よりも画像を合わせた情報のほうが記憶に残りやすいといわれています。記憶にさえ残しておけば、合格確率はグッとあがります。

さらに、介護福祉士試験から出題される「介護におけるコミュニケーションの基本」を整理して、一枚の画像にしました。スマホで見やすい縦長画像です。

最後のまとめでダウンロードできるので、是非活用してください。

介護におけるコミュニケーションの意義、目的、役割

コミュニケーションは、双方向に行き交うものであり一方通行になるものではありません。一方的な情報の伝達であると、互いを知ることはできません。コミュニケーションは、互いに理解を深めてわかり合うという機能も併せもっているのです。

【見てわかる介護福祉士試験】介護におけるコミュニケーションの基本

コミュニケーションの経過には以下のような要素があります。

  1.  メッセージを送る人(送り手
  2.  二者間を伝わる情報(メッセージ
  3.  メッセージを受ける相手(受け手
  4.  こころや頭に浮かんだイメージを相手に送るために記号化した送信
  5.  受け手が解読した受信

これらの要素を流れるようにやり取りをすることで、コミュニケーションを形作っています。

【見てわかる介護福祉士試験】介護におけるコミュニケーションの基本

メッセージを双方向に伝え合うには、2つの経路があります。1つは、話し言葉や書き言葉などの言語を介したメッセージの伝達経路「言語的チャンネル」です。2つめは、ジェスチャーや表情、声の調子、服装や髪形などの「非言語的チャンネル」です。

普段、人に話しかける時に意識しやすいのは言語的チャンネルだと思います。「何を話そう?」「どうしたら伝わるかな?」などと考えながら言葉を探していますよね?

しかし、影響が大きいのは実は非言語的チャンネルなのです。

言語的チャンネルが全体の2~3割であるのに対して、非言語的チャンネルは7~8割を占めています。

【見てわかる介護福祉士試験】介護におけるコミュニケーションの基本

コミュニケーションを妨げる要因には以下の3つがあります。

  •  物理的雑音
  •  身体的雑音
  •  心理的雑音

物理的雑音とは、人の話し声や車の騒音、工事の音などの環境音などです。

身体的雑音とは、疾病による聴力障害や言語の障害、義歯や補聴器などの不具合のことです。

心理的雑音とは、心理的な防衛機制(無意識的な心の働き)、偏見や誤解に基づく先入観などがあります。

これらのことを、まとめて雑音といいます。

利用者・家族との関係づくり

【見てわかる介護福祉士試験】介護におけるコミュニケーションの基本

円滑に、効果的に利用者の援助を行うには、利用者や家族と信頼関係を形成することが大切です。日々のコミュニケーションを通して、良好な関係づくりや相互理解が出来るようにする必要があります。

介護福祉職の知識や技術で一方的な援助を行うことは、利用者や家族がこれまでに大切にしてきた経験や思い出を傷つけてしまう可能性があります。

【見てわかる介護福祉士試験】介護におけるコミュニケーションの基本

無意識に非言語的な行動をしていることにも注意をしなければいけません。態度やしぐさが、相手に不快な思いをさせてしまうこともあります。

また、転移逆転移という、利用者と介護福祉職の間で過去の重要な人物と重ねてしまう無意識もあります。

転移とは、利用者が介護福祉職のことを自分の子供のように感じてしまい、無意識的に感情や行動を向けてしまうことをいいます。

逆転移とは、介護職が利用者を自分の祖母のように感じてしまい、無意識的に感情や行動を向けてしまうことをいいます。

【見てわかる介護福祉士試験】介護におけるコミュニケーションの基本

家族との良好な関係を形成するためには、家族の関係性を把握し、家族の個性生き方を尊重した対応が求められます。

【見てわかる介護福祉士試験】介護におけるコミュニケーションの基本

家族が、これまで利用者を介護してきたことを肯定的に認めることも大切です。そして、受容的な言葉やねぎらいの言葉をかけることで、家族との相互理解が深まることにもつながります。

まとめ

【見てわかる介護福祉士試験】介護におけるコミュニケーションの基本

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